海外でパイロット留学をしよう!【オーストラリア・航空留学】Pilot
航空業界の現状
- 現在、グローバル化に伴い世界的に航空便の運行本数は増え続けています。これは日本でも例外ではなく、パイロットの需要は年々高まっています。特に日本では2030年付近でパイロットが大量退職するという危機的な状況も控えており、深刻なパイロット不足になることが見込まれています。そのため、最近は各航空会社がパイロットの採用・確保を積極的に行っています。
不足しているとはいえ、依然としてパイロットは人気職業の1つです。航空産業の最前線で活躍するプロや、趣味の飛行機運転などパイロットにはいくつか種類がありますが、いずれも乗客の命を預かり、安全に、規則を守って運転するという非常に覚悟が必要且つ高度な仕事であることに変わりありません。また、免許取得後も引き続き、高い倫理観を持ち、技能の向上、厳しい訓練など弛まない継続した努力が必要です。
パイロットになるには
- パイロットになるための方法には以下のようなものがあります。
- 大学を卒業→大手航空会社の自社養成(パイロット)
- 航空大学卒業→航空会社に就職(パイロット)
- 防衛大学校卒業→航空自衛隊入隊(パイロット)
- オーストラリアの航空学校卒業(パイロット)
海外留学でパイロットを目指すことのメリットは、パイロットにとって必須となる英語力も強化しつつ、実践的な環境でトレーニングできるということです。学習環境も非常に充実しています。留学を通して国際社会に通用する国際線パイロットになるチャンスもあります。また、個人で趣味として飛行し余暇を楽しむプログラムも用意されています。オーストラリアのパイロット留学の場合、まずプライベートジェットが飛ばせる自家用ライセンスを取得してからプロのライセンスの訓練へ移るので、自家用ライセンスのみ取って途中でコースをやめることも可能です。
日本ではパイロットは、超難関で狭き門です。しかし、国土の広さの関係もあってプライベートなフライトが身近なオーストラリアでは、もっと広く門戸が開かれています。そのため、世界各国からパイロットを目指して勉強に来る留学生が集まっています。
パイロット求められる主な資質
-
- 操縦技術と経験
- 冷静かつ的確な判断力
- 倫理観
- 語学力
- チームワーク
- コミュニケーション能力
- 体力
- 忍耐
- 体調管理など
オーストラリアのパイロット養成学校
Basair Aviation College
バスエアー・アビエーション・カレッジは、オーストラリアのシドニーにある航空専門学校です。現役のパイロット達が教鞭をとっている本格的に学べる学校です。指導者になるコースも用意されております。毎年、多くの卒業生を主要航空会社に輩出しています。まずは国内線から飛行を始め、経験を積んだ後は国際線への勤務が可能です。複数の航空留学プログラムを提供しており、ドローンなどの飛行機の遠隔操作からプロのパイロットまで、幅広いニーズに応えるカリキュラムが用意されています。
コース内容
Certificate III in Aviation |
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計8日間の、航空機の操縦経験がなくても入学できるリモート・パイロット・オペレーターのライセンス取得プログラムです。短期間で気軽に資格取得をしたい方におすすめのプログラムです。 |
Diploma of Aviation (Commercial Pilot Licence – Aeroplane) |
実施訓練:176時間、理論学習:402時間のプロのパイロットを養成するプログラムです。航空機の操縦経験が無くても入学が可能です。 |
Diploma of Aviation (Instrument Rating) |
実施訓練:57.5時間、理論学習:97時間、最低20週間のプログラムです。すでに事業用操縦士の資格を持っており、IELTS6.5以上の英語力がある方が入学可能です。学生ビザにて就学できる場合があります。 |
Diploma of Aviation (Flight Instructor) |
実施訓練:33.5時間、理論学習:226時間、計16週間のプログラムです。事業用操縦士の資格者が入学可能で、パイロットとしてキャリアアップしたい方におすすめです。 |
パイロットのキャリアプラン
- オーストラリアでパイロットになる為のキャリアプラン(参考)は以下の通りです。
1.スチューデントパイロットライセンスのレベル(16週-1年程度)
2.エントリーのレベル(1-5年程度)
3.副キャプテンのレベル(6-9年程度)
4.キャプテンのレベル(9年以上)
キャプテン(パイロット)になるには継続的に勉強、就業した場合でも最低約9年の時間が掛かります。その間、規定されている飛行時間や回数をこなしていく必要があります。しかし、日本、またはオーストラリアで取得したパイロットの免許は、一定の条件を満たせば両国で使用できるようになります。
典型的なパイロットのキャリアチャート
Student 16週-1年 |
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Flight Instructor Rating | Student Pilot Licence(SPL) | |
General Flying Progress Test(GFPT) | ||
Private Pilot Lisence(PPL) | ||
Commercial Pilot Lisence(CPL) | Diploma of Aviation (Instrument Flight Ops) | |
Diploma(ME CIR) | ||
Entry 1-5年 |
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Single Engine Instructor | Single Engine Charter Pilot | |
Multi Engine Instructor | Multi Engine Charter Pilot | |
Co-pilot 6-9年 |
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First officer Business Jets | First Officer Regional Airline | Second Officer International Airlines |
First officer International Airlines | ||
Captain 9年以上 |
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Captain Business Jet | Captain Regional Airlines | |
Captain International Airlines |
シドニー留学センターでは、現役のパイロットによるパイロット留学説明会を開催しております。説明会では、航空留学のメリットや具体的なキャリアプランなどを詳しくご説明いたします。参加費は無料ですので、パイロット留学をご検討中の方は奮ってご参加ください。
パイロットの給与水準
Entry | ||
---|---|---|
Single Engine Instructor $35,000-65,000 |
Single Engine Charter Pilot $35,000-65,000 |
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Multi Engine Instructor $50,000-80,000 |
Multi Engine Charter Pilot $50,000-80,000 |
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Co-pilot | ||
First officer Business Jets $70,000-100,000 |
First Officer Regional Airlines $50,000-80,000 |
Second Officer International Airlines $70,000-95,000 |
First officer International Airlines $120,000-170,000 |
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Captain | ||
Captain Business Jet $150,000-200,000 |
Captain Regional Airlines $100,000-150,000 |
|
Captain International Airlines $200,000-300,000 |
パイロットの資格情報
オーストラリア政府航空安全局(CASA)が資格を発行しています。オーストラリア国籍以外の対象資格は下記の通りです。各資格によって細かい条件が付き、受験に必要な書類や料金などが異なりますので注意してご確認ください。- Special Licence
- Overseas Aircraft Endorsement
- Certificate of Validation (CoV)
- Private Pilot Licence (Aeroplane) – PPL(A)
- Private Pilot Licence (Helicopter) – PPL(H)
- Commercial Pilot Licence (Aeroplane) – CPL(A)
- Commercial Pilot Licence (Helicopter) – CPL(H)
- Air Transport Pilot Licence (Aeroplane) – ATPL(A)
- Air Transport Pilot Licence (Helicopter) – ATPL(H)
- Trans-Tasman Mutual Recognition Agreement (TTMRA)
- 資格についての案内、詳細情報は【Stages in becoming a pilot】に記載されています。
- オーストラリア政府航空安全局(CASA)のサイトはこちらです。
Web:Australian Government, Civil Aviation Safety Authority
日本の専門教育機関
日本にも専門教育機関がありますので紹介します。防衛大学校
1952年に創立し防衛省施設等機関として自衛隊の幹部候補生を要請する教育施設です。士官学校であり、教育課程は「本科」「理工研究科」「総合安全保障研究科」の3科があります。住所:神奈川県横須賀市走水1-10-20
Web:ja.wikipedia.org/wiki/防衛大学校
独立行政法人航空大学校
1954年運輸省(現、国土交通省)がエアライン・パイロット養成を目的として航空大学校を創立しました。航空大学校は日本唯一の国立パイロット養成機関となっております。住所:宮崎県宮崎市大字赤江字飛江田652番地2
キャンパスは3か所(宮崎、帯広、仙台)
Web:http://www.kouku-dai.ac.jp/
東海大学-工学部 航空宇宙学科 航空操縦学専攻
1943年航空科学専門学校として開校しました。2006年にパイロット養成コースが開設されました。2-3年時には米国のノースダコ大学へ留学と10か月間の飛行訓練を行います。試験に合格すれば在学中に【操縦士免許】を取得できます。住所:神奈川県平塚市北金目4-1-1
Web:http://www.u-tokai.ac.jp/undergraduate/engineering/aviation
JAL自社養成パイロット
運航乗務員訓練生(自社養成パイロット)の採用を行っています。応募資格は4年生大学または大学院を卒業、見込であること、学部学科の指定なしです。心身ともに健康であること、視力は矯正視力が1.0以上であること、選考試験、面接、適性検査、身体検査になります。住所:東京都品川区東品川二丁目4番11号 野村不動産天王洲ビル
Web:http://www.job-jal.com/recruit/requirement/new-graduate04.html
ANA自社養成パイロット
自社養成パイロットの採用を行っています。応募資格は4年生大学または大学院を卒業、見込であること、視力は矯正視力が1.0以上であること、アンケート記載、エントリーシート記載、Web基礎適性検査、面接、航空適性検査(初期、操縦模擬ツール)、心理検査、身体検査、面接、航空適性検査(シュミレーター)、面接、英語テストになります。住所:東京都港区東新橋1-5-2 汐留シティセンター
Web:https://www.anahd.co.jp/group/recruit/ana-recruit/newgrads/pilot/