オーストラリアの大学事情About universities in Australia
大学での授業選択方法
オーストラリアの大学の授業は、人数が定員に達すると授業を取ることができなくなってしまうので、セメスターが始まる前に履修登録をすませることが大切です。どのような授業内容か、どのような評価方法か、どのような課題が出るのかなどは大学の’subject outline’や’course outline’でチェックすることができます。ある特定の授業を受講したことがないと、受講することができない授業もあります。(一年次の授業をとってからでないと二年次の授業は受講できない、など)1セメスターで、正規学生は4科目、留学生は3科目もしくは4科目授業をとることができます。日本の大学と比べると授業数が少なく感じるかもしれませんが、予習としてテキストや文献を毎週数十ページ以上読まなければならないなど、復習や課題の量が日本よりも圧倒的に多いため、学生は勉強に追われる日々を送ります。
オーストラリアの授業内容
オーストラリアの授業はレクチャー(Lecture)とチュートリアル(Tutorial)の2つで構成されています。レクチャー
講義のことで、多くの学生がが1つの部屋で先生の話を聞きます。先生は基本的にパワーポイントを使い講義を進めますが、パワーポイントのスライドは授業を受講している生徒はオンライン上で見ることができるので予習、復習することができます。チュートリアル
少人数(2~30人ほど)が教室に分かれてディスカッションやグループワークなどを通し、レクチャーで習った内容の理解を深めます。日本とは違い、オーストラリアの学生はレクチャーであってもチュートリアルであっても物怖じせず、質問・発言をします。パソコンやノートでしっかり授業のメモを取っている学生が非常に多く、授業中に寝ている人はほとんどいません。さらに、テスト前でなくても図書館にはたくさんの人がいて、予習や課題をしています。
課題・成績評価について
1科目の評価は、主にプレゼンテーション、アサインメント(課題)、チュートリアルクイズ、期末テストをもとに決められます。科目によってはこれらすべてを行いますが、そうでないものもあります。例えば、チュートリアルクイズ(30%)+グループプレゼンテーション(30%)+期末テスト(40%)で成績をつける場合、合計で50%の評価を得ると合格(単位取得)となります。
課題の種類
プレゼンテーション(Group・Individual)
個人で行うものとグループで行うものがあり、グループはチュートリアルの最中に先生が決めるものと自由にグループを決めることのできるものがあります。アサインメント(Group・Individual)
プレゼンテーションを基にしたレポートや、分析レポート、エッセイなどがあります。オーストラリアの大学は日本の大学よりもコピーアンドペーストや引用の方法に規制が厳しいので注意して下さい!チュートリアルクイズ
チュートリアルの授業最中に行うクイズのことで、いままで学んだ知識が試されます。小テストのようなものです。期末テスト
科目によってそれぞれですが、2時間程の長さのものもあります。成績評価
High Distinction(HD)
約80-100%Distinction(D)
約70~80%Credit(CR)
約60~70%Pass(P)
約50~60%Fall(F)
49%以下 不合格セメスターについて
オーストラリアの大学には、セメスターの中間の週とテストの前の週に1週間のstudy break/vacationというものがあり、勉強をするためのbreakとして設定されています。しかしこの休みを利用して旅行に行く学生もたくさんいます。1セメスターの流れの例(autumn session)
クラススタート | 3月21日 |
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study break | 4月25日-5月1日 |
クラス終了 | 6月10日 |
study break | 6月13日-6月17日 |
試験/課題提出期間 | 6月18日-7月2日 |
サークル・部活について
日本の大学と同じように運動系から文化系まで様々なクラブが存在します。オーストラリアは多国籍国家で、大学にもいろいろな国の人がいるので、多数の国のクラブがあります。その国出身者はもちろん、その国に興味がある人がクラブに参加することができます。例えば、日本クラブではお寿司を食べるイベントが開かれたり、外国人向けに日本語教室が開かれたり、外国人に日本を知ってもらういい機会にもなります。大学により様々なクラブがあるので、ホームページなどで確認してください。