日本の新卒(新規学卒者)一括採用についてNew graduate
- ここでは日本における世間一般化された新規学卒者の一括採用の歴史とメリット、それに対する今日の問題点を説明します。日本国内でも一括採用について疑問を抱く著名人も多く、今後グローバル化が進む中変わっていく可能性も大いにあります。
新規学卒者一括採用(新卒採用)のメリットと歴史
新卒一括採用のメリット
学生側
就業経験がなくても企業に就職できること。入社後もゼロから育ててもらえるので給料を貰いながら経験を積むことができること。
企業側
採用の効率化とコスト軽減ができること。新人を一度に教育でき、社風が維持できること。歴史
- 新規学卒者の一括採用制度が一般的に始まったのは明治時代後半の20世紀に入ってからです。この当時、職員の採用は随時必要に応じて行われていましたが、採用には試験や学歴よりも関係者の紹介が重視されており縁故採用が多く占めていました。その後、第一次世界大戦、第二次世界大戦終戦後も幾度か協定が変わりつつも大卒者の新卒一括採用の慣習は続き、現在においてもその慣習はそれほど変わっていません。このシステムはあくまで日本独特の雇用慣行です。
新規学卒者一括採用(新卒採用)の問題点
労働市場の硬直化
新卒を一括で採用し、入社後もずっと同じ会社で働くという文化は中途採用の門戸が狭く、雇用の流動性が失われていると考えられます。またそれにより転職することに対して良いイメージを持たれていないのが現状です。ワンチャンス
毎年の景気に左右されて採用数も変動する為、新卒時の1回にチャンスが限定され、年によってアタリ・ハズレがあります。「新卒」と「既卒」のハードル
一旦既卒で無職もしくは非正規社員になると「新卒」という肩書きを失い、労働市場での正社員へのハードルが非常に高くなります。学力低下
専門科目の勉強が始まる3-4年生にかけて就職活動で時間をとられ、内定が決まると学生の学業に対する熱意が失われ学力低下につながると考えられます。新卒一括採用-Wikipedia
(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B0%E5%8D%92%E4%B8%80%E6%8B%AC%E6%8E%A1%E7%94%A8)
死語になる?日本独自の『新卒一括採用』は今後どうなっていくのか(http://matome.naver.jp/odai/2138624407212501701)