ファームジョブについてFarm job
どうやってファームの仕事を見つけるか?
広大な面積を持つオーストラリアには季節労働が存在します。季節労働といっても農業(ファーム)、畜産、漁業、真珠採取、工場、林業、鉱業、建築業などが種類は様々です。ただファームや畜産と違い、他の職種は知識や経験が必要となってくるため、あまり海外渡航者には仕事を募集していないのが現状です。ここではファームでの仕事についてお話します。
探し方としては主に、働きたい街のバックパッカーをインターネット検索し派遣登録をする、または派遣会社に自分の名前を登録する、インターネットの求人情報サイトから直接オーナーと連絡を取る。一番確実なのは働いている知人に紹介してもらう事<だと言われています。また紹介の場合、その知人から仕事を引き継げばすぐにでも仕事を始められますが、他の方法だとすぐに仕事を見つけるのは難しいでしょう。特に稼ぎやすい等による理由で人気のあるファームは予約でいっぱいで2、3ヶ月待たなくてはならないところもあります。
移民局推奨の職業紹介ページからファームジョブ等を探すことも出来ますがセカンドビザが取得出来ない仕事も記載されているのでお問い合わせの際に確認して下さい。
主にどんな仕事をするのか?
農作物なので天候などによって働ける日数が変わりますが、同じファームでも毎年収穫物さえも違うことがあります。仕事内容は主に植付け、木の剪定、収穫、仕分け、箱詰めを日ごとにローテーションで行います。勤務時間はだいたい朝は早くて5、6時から始まり、休憩が合計1時間程あり、昼間13時から遅くても夕方17時くらいに終わるのが一般的です。最初の頃は新人という事もあり、あまり働ける日数も少ないかもしれませんが仕事に慣れてくれば週に5-6日平均で働けます。
セカンドビザ取得のためにファームで働く人はワーキングホリデービザが期限切れにならないよう、あらかじめ日数に余裕をもって仕事を探しましょう。
住む場所はどんな処があるか?
ファームで仕事をする際には主にシェアハウス、バックパッカー、キャラバンパークに住む人が多いです。住む場所によってはWi-Fiが繋がらない、家賃から更に上乗せされるといったネット環境が良くないところもあるので注意しましょう。スーパーマーケットやレストランも大体の町には少々遠いかもしれませんが点在します。ファーム探し、引っ越しの際に確認しましょう。ただシティーと違い夕方に閉店したり週末は営業していない等、不便な点が目立ちますので買い物前に営業時間を確認してから行く方がいいでしょう。
ただ自然が多く、休みの日は海や山などで休暇を過ごす人も多いのでレジャーとしてお勧めです。
給与
ファームでの給与に関しては主に時給制か歩合制かに分かれます。歩合制では速さを求められるので、慣れないうちだと給料がある程度安定している時給制よりも稼げない事もあるので注意しましょう。パブリックホリデーは基本的に給料2倍のところが多いですが、大体のファームは休みになる傾向があります。また、バックパッカーからの派遣だとあくまで派遣として扱うため、州で定められたファームの最低時給よりも低いところがありますので働き始める前に必ず確認しましょう。
その他、ファームシーズンで労働者が多くなると勤務日数を減らされることもよくあります。住む場所から職場までの送迎代を給料から差し引くところもあります。あとはタックスリターンも忘れずに!
ファームで働いて良かった事、悪かった事(実際の体験談)
良かったこと
- 日本人の比率が少ないところだったので英語の勉強になった。
- 日本では中々できない仕事を体験出来た。
- 給料が都市部の日本食レストランで働くよりも多くもらえた。
- オーストラリアの自然を大いに堪能できた。
- 仕事の後に自由な時間を都市部に住んでいた時より多く持てた。
- 物価が都市部より安かったため貯金ができた。
- 夜はルームメイトや同僚とパーティーなどで友達ができた。
悪かったこと
- 季節労働として認められていないファームだったためセカンドビザが取れなかった。
- コントラクター(仕事を紹介して給料を払うのを仕事にしている人)から給料を騙し取られた。
- 国籍差別がある。ただ幸い日本人はまじめに働くため差別されることは少なかった。
- とにかく虫、日焼けが耐えられなかった。
- 内陸側は夏は1日中外も建物内も暑かったが、冬は夜がエレクトリックブランケットが必要なくらい寒かった。
- 屋外での仕事の際には十分すぎるほどの水分をこまめに取らないと熱中症になりやすい。
経験者からのアドバイス
- セカンドビザ、給料等にこだわる人は働く前にしっかりとオーナーに確認をしましょう
- 季節によってすぐ仕事が見つかる場所、1~2カ月待つファームもあるのでよくインターネット等で探しておいた方がいいです。シーズンが終了で思ったよりも早く仕事が終わるファーマーもいます。ファームに行っても天候、オーナーの事情、もしくは働く自分自身の都合で必ず自分の計画していた日数で働けるわけではないので、セカンドビザを取得目的の人は日にちには余裕を持っていきましょう
- 移民局のホームページで指定されている、セカンドビザがおりる職種に関してはこちらのページから確認できるので、ビザ取得目的の人は必ず事前に確認をした方がいいでしょう
- 仕事の種類はたくさんあるので中々見つからなくても諦めずに頑張って探してみてください