シドニー体験談Experiences
体験談 MKさん
未来の健康のために
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お名前 MK 滞在都市 シドニー 学校 Australia College of Natural Therapies(ACNT) 留学期間 3年間
- 簡単にACNTと専攻しているコースの紹介をお願いします。
ACNTでの授業は多くの業種や政府組織に認定されています。就職を見据えた授業展開のため、実践的なトレーニングが多く施されます。私が通っているBachelor of Health Science(Nutritional Medicine)コースでは食生活を通してどのように人々を健康にするかを大きなテーマとして勉強をしていきます。3年生からは学生クリニックでの勤務が必須となるため、実際の現場で新しく得る知識のみだけではなく、カウンセリング技術や患者の心のケアの仕方が身に付きます。授業では事前に予習をしてきてそれについてのディスカッションをすることが多いです。
- なぜACNTを選びましたか?
まず私は栄養学を勉強したいと思いました。将来自分の家族に健康面でのアドバイスをすることができるからです。そこで大学での栄養学を学ぶことを考えましたが、そこの大学では卒業するのに5年間かかることがわかり、ACNTを選択しました。私がACNTに進学した最も大きな理由は学生クリニックがあり、学校で学んだことを基にそこで勤務をすることができるためです。オーストラリアでは職務経験が仕事をする際に大きな要因となるので、学生クリニックで勤務をできることは私の将来のキャリアに活かせると感じました。
- 専攻しているコースではどのようなことを勉強していますか?
最初のステップとしては身体の基礎知識を学ぶところから始まり、徐々に専門的なエリアを学びます。3年生の授業で特に焦点を当てていることは生活習慣病の予防と対処法です。現在オーストラリアでは生活習慣病患者の数が増えてきている背景があることが理由の一つです。クラスの中では血圧測定の方法や爪や舌を見てその人の健康状態を診断する簡単なメディカルチェックも学びます。
- 1週間のスケジュールを教えてください。
3年生のスケジュールです。
3年生では4つの科目を履修します。1週間のスケジュール 月曜日 8:00~11:00 授業 – – 火曜日 13:30~14:30 チュートリアル 15:00~20:00 学生クリニック 水曜日 15:00~20:00 学生クリニック – – 学生クリニックも科目の一つです。(週に10時間です。)
2つの科目はオンラインで受講しました。- チュートリアルではどのようなことをしていますか?
チュートリアルは毎週1時間クリニック勤務の前にあります。先生一人に対して学生は10人程度います。その時間で行われることが決まっているのではなく、クリニックでの勤務に関することを学ぶことができます。例えばその患者に適したサプリメントの選び方やケーススタディ、腹部の検査の仕方などです。授業の予習をチュートリアルの時間にすることもあるため比較的自由です。
- コースの中で大変なことを教えてください。
学生クリニックでの勤務が大変です。最初は何をしていいのかわからなかったため指導してもらいながら徐々に仕事に慣れていきました。日常の講義内で患者に対してのカウンセリングをロールプレイングを交えて行っていましたが、実際の現場ではそれが役に立たないことも当然のようにあります。人によっては答えたくない質問に対してどのように心を開かせるか、開いてもらうのかを考える必要があります。自分が患者にカウンセリングをしていないときは、同僚のカウンセリングを見て自分だったらこうするなど自分がカウンセラーのつもりでカルテに記入をし、それを上司に提出してフィードバックをもらいます。また実際の患者の方が患っている病気についてなどについて上司からトピックが提示されそれらを調べエッセイを書くときもあります。私が与えられたトピックは「心臓病とストレスの関係」でした。診察に来る患者の状態を基にしたエッセイとなるため、その課題を取り組むことにより、実践的な知識を得ることができます。容易な作業としては患者のために、グルテンフリー食材のリスト作成をしたこともあります。
- ACNTに入学をして良かった点を教えてください。
- 学びたいことが学べる環境に身を置けること
- 食に関する知識を学ぶことによって日常生活に活かすことが可能
- コミュニケーション力が上がった
先生たちは食に関する仕事の経験があるのでプロフェッショナルな意見や知識を吸収することができます。
私を含め家族の食生活を改めて考えることが増えました。
カウンセリング技術を学ぶことにより、会話の中での距離の詰め方や知りたいことを聞き出す能力がついたと思います。
- 専攻しているコースの国籍比率を教えてください。
正確な数字や割合はわかりませんが、ほとんどがオーストラリア人です。日本人はほとんどいません(0%に近いイメージ)。他の大学を卒業した人や、社会人として仕事をしながら通っている方も多いです。
- コース修了後はどのような分野で就職できるか教えてください。
- 栄養学教師 (Nutrition educator)
- 栄養士 (Nutritionist)
- 研究者 (Nutrition researcher)
- 食品開発 (Product developer)
- 健康推進者 (Health promoter)
- MKさんの今後のキャリアプランを教えてください。
私は健康推進者に将来なりたいと思っています。イメージが浮かばない方が多いと思いますが、例えばタバコのパッケージを考えたりします。オーストラリアのタバコは日本のものと異なり、表紙のパッケージのデザインが刺激的です。タバコを吸うことにより、あなたの健康にこれほどダメージがありますというメッセージを届けて喫煙者に禁煙を促します。プライベートでは家族の健康を完璧に管理できるようにアドバイスを徹底的に行っていきたいと考えています。