シドニー体験談Experiences
体験談 能登 裕隆さん
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お名前 能登 裕隆 滞在都市 シドニー 学校 College of Complementary Medicine 留学期間 学生ビザ/1年間
- 簡単に専攻していたコースの紹介をお願いします。
私はCollege of Complementary Medicine(以下CCM)という学校に通っていて、Kinesiology(運動生理学)と Mind of Medicine(心を健康にする学問)の二つの課程を修了しました。Kinesiologyは西洋医学と東洋医学の双方を取り入れた学問のコースで、筋肉をテストし心身の様々な症状にアプローチするというものです。Mind of Medicineはより‘心’の健康を重視した東洋医学を基本とする学問のコースです。
- なぜCCMを選びましたか?
まずオーストラリアはKinesiology先進国であったのと、CRICOS という留学生に学生ビザを発行できる学校がCCMのみだったのが主な理由です。またワークショップに参加し、実際に体験したことも学校に入学する大きなきっかけになったかと思います。
- 入学方法を教えてください。
英語力はIELTS6.0以上、その他高校卒業証明書や大学での成績証明書が必要となります。
- 専攻しているコースではどのようなことを勉強していますか?
Kinesiologyはカイロプラクティックから派生した学問で、東洋医学の経絡やツボを取り入れたHolistic Medicine(統合医療)に分類されます。主に筋肉反射テスト(Muscle Monitoring Test)を用いて患者のあらゆる心身の症状にアプローチするので、心身の相関関係を主に学びました。また、基礎知識として生理学、心理学、栄養学を学びました。Mind of Medicineにおいては、より精神的な東洋医学を基にした知識を学びました。具体的に言えば、生活の質を向上させるための実践方法、例えば瞑想法などを学びました。
- 1週間のスケジュールを教えてください。
学校は基本、木曜日と金曜日で二ヶ月に一回程度留学生用のクラスがありました。授業内容は座学と実践練習が半々の構成でした。そのため、学んだことをすぐに応用、実践することができたので効率的に学習できたと思います。そのほかは、オンラインの教材が充実しているのでビデオやクイズで予習、復習しました。
- コースの中で大変なことを教えてください。
日常会話程度の英語はできたものの、医療系の専門的な英語の知識は皆無に等しかったので授業についていくのに苦戦しました。そのため、ビデオなどの教材をフル活用して予習復習したり、わからないことはすぐ質問するなど、常に疑問を持って授業に臨みました。
- その学校に入学をして良かった点を教えてください。
なんといっても自身の健康についてもっと考える大きなきっかけになりました。
現代医療では説明しきれないような心身の相関関係、慢性医療への対処法を学べたことは貴重な財産になったと思います。また英語で授業についていくのは難しかったですが、少人数制で互いに教えあえる環境だったので、カウンセリングを主としたコミュニケーション能力もついたことも収穫です。- 専攻しているコースの国籍比率を教えてください。
2割が留学生でドイツ人, イギリス人, フランス人, 中国人, タイ人など国籍は豊かです。私は日本人第一号とのことです。
- コース修了後どのような分野で就職できるか教えてください。
日本ではあまり注目されてはいませんが、需要はあると思うので、セミナーや講師業をするポテンシャルは大きくあると思います。代替療法系の会社、例えばエッセンシャルオイルを扱う会社などが候補として挙げられるかと思います。
- 能登さんの今後のキャリアプランを教えてください
実践的な知識はまだ習得していないのでもう一年、Advanced Diplomaで実地研修を主に経験を積もうかと考えています。
帰国してからは、セミナーや講師業などを通してKinesiologyを普及することが現在のプランです。