オーストラリアで高校留学High school in Australia
こちらでは、オーストラリアの高校教育システムや、留学のメリット、具体的な留学までの流れなどをご紹介いたします。
Contents
オーストラリア高校留学の特徴
- 治安が良い
-
欧米諸国に比べ、安全な国と言われています。そのため、高校生の方でも安心して海外生活ができます。また、18歳以下の留学生に後見人がつくガーディアン制度も整えられています。
- 世界に認められた質の高い教育
-
オーストラリアの教育水準は高いことで有名です。それは、国内に大学が40校程度しかないにも関わらず、そのうちの5から8校が毎年世界の大学ランキングTOP100に選ばれていることからもうかがえます。教育制度は州ごとに異なりますが、各科目で満たすべき内容などは国によってしっかり管理されています。
もちろん、大学だけでなく高校の教育も国によってしっかり管理されており、移民大国ならではで留学生の受け入れ態勢や留学生を守る法律も整っています。
- 海外の大学へ進学しやすい
-
将来は海外で学びたいという方にも、オーストラリアは理想的です。
オーストラリアでは、日本の大学1年で学ぶような一般教養を高校過程で終わらせるので、ファウンデーションコースなどに行かずに直接海外の大学へ進学できます。
また、日本では学ばないようなレポートの書き方、講義でのノートの取り方といった大学の授業を受ける技術も学びます。日本からの留学の場合は、語学学校などで進学準備コースなどに通う必要があります。
さらに、既に英語環境で学んでいるため、語学コースで英語を鍛えなくてもそのまま海外の大学へ進学が可能です。
- 国際的な考え方やマナーを養える
-
他民族国家なオーストラリアでは、街も学校もさまざまな国の方との国際交流のチャンスに溢れています。そのため、自分とは違う考え方や文化を理解し、円滑な人間関係を築く能力を多感な時期に身につけられます。このコミュニケーション能力は、グローバル社会で生きていくうえで、語学と同じくらい大切なものとなります。
- 気候が温暖で豊かな自然
-
カンガルーやコアラといったユニークな動物、ウルルなどの雄大な自然に代表されるオーストラリアでは、勉強だけでなく自然のアクティビティも充実した高校生活がおくれます。
- 日本との距離が近い
-
日本から直通便で約8から9時間のオーストラリアは、欧米諸国と比較すると航空券がそれほど高くないため、費用面でも時間面でも一時帰国しやすい国です。また、時差も少ないため、気軽に連絡を取り合うことができます。
- ヨーロッパや北米に比べると費用が安い
-
一般的に物価が高いと言われるオーストラリアですが、欧米など他の英語圏と比較すると留学費用は低く抑えることができます。しかしながら、教育の質は欧米諸国並みかそれ以上なので、コスト面でも非常に理想的な留学環境と言えます。
オーストラリアの高校教育システム
オーストラリアの学年
- オーストラリアの初等・中等教育(小学校から高校)は12年制ですが、日本のような6・3・3制ではなく、州によってシステムが異なります。また、日本の中学・高校にあたる期間は学年(Year)が、中等教育前期(Year7~10まで)と後期(Year11~12)に分かれています。TAFEのVETコースや私立の専門学校に進学して職業訓練を受ける人は、後期から大学や専門学校などへの進路を考えはじめ、Year11・12でその目標達成に必要な科目を選択し、州の統一試験を受けます。
日本の中学校を卒業したばかりの場合は、オーストラリアではYear10からスタートします。
日本 | 年齢 | オーストラリア (NSW州) | ||||
– | 6歳 | Kindergarden | ||||
義務教育 | 小学校 | 1年生 | 7歳 | Year1 | Primary School |
義務教育 |
2年生 | 8歳 | Year2 | ||||
3年生 | 9歳 | Year3 | ||||
4年生 | 10歳 | Year4 | ||||
5年生 | 11歳 | Year5 | ||||
6年生 | 12歳 | Year6 | ||||
中学校 | 1年生 | 13歳 | Year7 | High School | ||
2年生 | 14歳 | Year8 | ||||
3年生 | 15歳 | Year9 | ||||
高校 | 1年生 | 16歳 | Year10 | |||
2年生 | 17歳 | Year11 | Senior High School | |||
3年生 | 18歳 | Year12 |
学期制と入学時期
学校は1月・4月・7月・10月に始まり、12月中旬に終了する4学期制(4ターム制)です。異文化体験が目的(1年)の場合、どの学期からでも入学可能ですが、単位取得目的の場合は、基本的に新学期(1月)からの入学が好ましいです。
学期 | 期間 |
---|---|
Term 1 | 1月下旬~4月上旬 |
秋休み(約2週間) | |
Term 2 | 4月下旬~6月下旬 |
冬休み(約2週間) | |
Term 3 | 7月中旬~9月下旬 |
春休み(約2週間) | |
Term 4 | 10月中旬~12月中旬 |
夏休み(約1.5カ月) |
履修科目
- 授業科目は、英語、数学、地理、歴史、科学、音楽、コンピューター、保健体育、技術、家庭科、音楽、芸術、演劇などがあります。日本の農業・商業・工業高校などにある専門科目も含まれており、各自の進路に合わせて選択します。外国語の選択授業も豊富で、中国語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、日本語などがあります。特に日本語は最も人気の高い外国語で、多くの学校が取り入れています。そのため、オーストラリア人の中には片言の日本語を話せる人が多く、街中でも日本語で挨拶をしてくれる方もいらっしゃいます。
Year 11・12では、各自がその後の進路に合わせ、将来的に専攻したい分野に関連した必要科目を選択します。用意されている選択科目は、学校によって異なります。
学校の分類(公立・私立、共学・男女別学)
州立学校(公立校)と私立学校があり、州立学校が約7割を占めます。州立高校はほとんどが共学ですが、私立高校は男子校も女子校も多くあります。また、州立学校は基本的に無宗教ですが、私立学校の多くはキリスト教などの宗教系です。さらに、近年は音楽・芸術、数学・科学、スポーツなどの特別専攻コースを併設する学校も増えています。高校卒業後にオーストラリア国外への進学を考える学生には、「国際バカロレア」コースを提供する学校もあります。
※国際バカロレア(IB:International Baccalaureate):世界の120を超える国々で認められている国際的な大学進学資格です。日本でも260以上の大学が認定しています。詳しくは国際バカロレア(IB)資格とはをご覧ください
高校留学に必要な英語力
- 高校留学は、必要な英語力がついた時点で進学が許可されるシステムになっています。そのため、英語力が入学基準(IELTS5.0~5.5相当で学年によって異なります)に満たない場合は別途語学研修プログラムなどに参加する必要があります。
入学後の英語に関しては、留学生を対象とした英語の授業(ESL、ESOL)を通常科目と共に選択できる高校もあります。ただしその場合、受講する通常科目が減ってしまうので、通常科目を多く受講したい場合は高校進学前に語学学校で英語力を伸ばしてから入学するのがよいでしょう。
弊社では、18歳未満のお子様も入学可能な「高校進学準備コース」を開校している語学学校の紹介もございますので、詳しくはお問い合わせ下さい。
高校留学の滞在方法
高校留学での滞在方法は、主にホームステイと学生寮の2種類があります。また、オーストラリアに親族の方が住んでいる場合は、そちらの家庭で滞在することも可能です。(ただし学校での認可を受ける必要があります。)ホームステイの利点
- ホストファミリーが面倒を見てくれるので安心
- ファミリーとのコミュニケーションで語学力が上がる
- 食事が用意される
- 海外の家庭の様子が味わえる
- 海外に家族ができる
学生寮の利点
- 寮の管理者が面倒を見てくれる
- 友達と過ごす時間が長く、寂しくない
- 友達との交流で常に英語学習環境になる
ガーディアン制度について
- ガーディアンとはオーストラリア留学中に保護者・後見人になってくれる人のことを言います。オーストラリアでは、18歳未満の海外留学生には、このガーディアンの選定が州政府によって義務付けられています。ガーディアン制度は、基本的には各州政府の認定を受けた社会的責任を担える人が指定されていますが、ホームステイ先のホームペアレンツ(ホストファミリーの両親など)が務めてくれることもあり、ケースバイケースです。
ガーディアンは非常時の連絡先となるだけでなく、生徒の身近な相談相手になり、問題解決の手伝いをする役割を担います。ガーディアンの義務づけは、遠く離れた異国にお子さんを安心して預けられ、また留学生本人も安心して現地で暮らしていける環境の一因となっています。
ガーディアンのサポート例
- 病気や怪我をされた場合の病院紹介、医療通訳の手配
- 在留届提出のお手伝い
- 学生との定期的な連絡
- 荷物預かり
- 制服購入のお手伝い
- 必要時の学校への同行
- 学校への訪問(懇親会、面談への出席)
- ホームステイ先への定期的な連絡
- 進路相談(授業に関するカウンセリングなど)
- 学期ごとに生活状況などの定期報告書を送付
- 学業成績など学校からの書類のコピーを送付 など
オーストラリアの高校の授業料の目安
州、地域、留学期間、高校によって授業料は大きく異なります。ここではNSW州の高校1年間の費用の概算をご紹介します。公立 | 私立 | |
---|---|---|
授業料 (1年) |
$12,000~ 13,500 |
$25,000~ 50,000 |
入学申込金 | $250 | $200~ 350 |
入学金 | – | $2500~ 3500 |
制服 | $150~ 200 |
$200~ 400 |
ホームステイ・寮 (1年) |
$12,500~ 20,000 |
$25,000~ 35,000 |
初年度の目安 | $24,900~ 33,700 |
$42,500~ 90,000 |
高校留学までの流れ・必要書類
こちらでは、4月にオーストラリアの高校に入学する場合の流れをご説明いたします。前年の8月:留学の相談
- 学校選び
- 留学開始時期の決定
10月:入学願書提出
※入学願書を含め、以下のような書類が必要となります- 入学願書
- 入学申込金
- パスポートのコピー
- 日本の在籍学校の成績証明書(英文)
- 中学の卒業証明書(英文)
- ガーディアンの指名書
- 英語力証明(英語力はIELTS5.0~5.5相当。学年によって異なります)
2月:渡航準備
- 授業料のお支払い
- ビザ申請
※3ヶ月以上滞在の場合は学生ビザが必要です - 航空券、海外旅行保険などの手続き
- 滞在先手配
※学校側が手配をします - ガーディアン(保護者)手配
※18歳以下の方対象です
4月:留学開始
高校卒業後の進路
オーストラリアの大学・職業専門コースへ進学
- オーストラリアでは、卒業と同時に大学進学資格が得られるわけではありません。オーストラリアの大学への進学希望者は、12年生終了前に各州の「統一高等学校資格試験(HSC- High School Certificate)」を受け高校修了資格を得ます。そのHSCのスコアと内申を総合的に評価して、大学の合否がきまります。
留学生で総合評価が大学進学レベルに満たない場合は、大学付属英語学校や提携教育機関が実施しているファウンデーションコースに一旦進み、コース修了後に大学の本課程に進学することもできます。
日本の大学へ進学
- 日本の大学への進学を希望する場合は、海外の高校で学んだ生徒を対象とした「帰国生入試」、留学経験や語学力など得意分野をアピールできる「推薦入試」や「AO入試(アドミッション・オフィス入試)」での受験も可能です。入試形態、出願条件、受験時期等は大学により異なりますので、各大学の入試情報を早めに確認しましょう。
その他の海外大学へ進学
オーストラリア以外の海外の大学に進学を希望する学生は、「国際バカロレア」コースを併設する高校で国際バカロレア・ディプロマ(IB Diploma)を取得することによって、海外の主な大学に出願することができます。高校留学に実績のあるカウンセラーがお手配します
シドニー留学センターでは、高校留学手配の経験のあるカウンセラーがご留学をサポートします。サポートオフィスは日本とオーストラリアの双方にありますので、留学前も留学中も迅速な対応が可能です。高校留学について、詳しくはお問い合わせください。